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人形の家Part2 を観てきました

2019年08月21日
日記 0
人形の家

先日、母と姉と三人で姉の誕生日に『人形の家 Part2』を観劇してきました。

「人形の家 Part2」 | チケットぴあ[チケット購入・予約]

永作博美、出ずっぱりの100分勝負!ヘンリク・イプセン「人形の家」の“その後”を描いた、新進気鋭の劇作家ルーカス・ナスの斬新な新作を栗山民也演出で日本初上演!永作博美、山崎一、那須凜、梅沢昌代 出演。


この作品はイプセンの『人形の家』のその後のお話をアメリカの劇作家さんが描いた舞台となります。

原作の『人形の家』は主人公のノラが本当の自由を求めて家族を捨てて家庭を飛び出して行く、女性の自由と自立を描いた作品です。

今回のそのノラが作家して成功したものの、実は夫との離婚が成立していないということが分かり、彼女の書いた本のせいで妻が飛び出してしまった判事から脅されたため、夫の元へ離婚届を出してもらうために戻ってくる…というところから物語が始まります。

永作博美さん演じるノラと、3人の登場人物の対話形式で話が進むのですが、とにかく緊迫感のある長台詞の連続!!

母も観劇後に「よくあんな難しい台詞をあの熱量で喋り続けられる…」と感動していました。

結婚という契約に縛られない生き方に女性の自立や自由を求めるノラと、結婚という誰かのものになることに憧れる娘のエミリーの姿が対照的ででした。

結果的に、全てを失っても真実を打ち明けることが本当の自由だとノラは言います。

また、ノラと夫のトラヴァルは本当の互いの姿を曝け出し、結果的に憎しみ合って別れた訳ではない(二人でいることはそんなに悪いものではなかった)と感じることとなります。

観劇後に、すぐに感じたのは、自分の中では「ノラ」と「エミリー」が生きているなと思いました。

女性として男性に頼らなくても生きていく、縛られない生き方を望む「ノラ」と、誰かと一緒に互いを結婚という契約で良いから結び付けたいと思う「エミリー」とが心の中で共存していると感じました。

ノラとエミリーのどちらが話していることも当てはまるし、何だか後ろめたい気もする……観劇中はずっと心の中に両者の言葉がズサズサと刺さり続けました。

私自身が独身の頃は「私は結婚はしないし、仕事を頑張って後に続く女性社員の道を作る!」と思っていたし、今もその気持ちは忘れてはいないけれど、結果的に結婚もしたし、もしかしたら子供を産むために産休・育休を取ったら、独身時代のようには生きられない。

気持ちだけは今でも残像のように心の中に残っていますが、結局は結婚という人間との結びつきを選んだということになります。

そんな私は「ノラ」でも「エミリー」でもある気がする。

ちょうどこの舞台は、女性の自由、自立、生き方について、物凄くストレートに突いてくる内容でした。


1時間45分の間、場面はずっと自宅の1部屋のみで延々と長台詞を役者さんたちが話し続けるだけ!

かなり挑戦的な舞台だと思いましたが、台詞の熱量がすごくてあっという間の時間でした。

前回観劇した豊饒の海もすごく良かったのですが、パルコ会員だとPARCOプロデュースの舞台を会員価格で見に行けるので、これからもちょくちょく観劇に行きたいと思います。




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るく太
この記事を書いた人: るく太

アメフトと競馬をこよなく愛す、共働きへっぽこSE。

読書や投資信託、最新テクノロジーからサブカルに至るまで興味のあることには何でもガツガツです。

ラクして楽しい生活づくりのライフハックを日々考えて暮らしています。

南の島出身の夫とサビ猫が家族。

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